長男を出産後、初めて義母から贈ってもらった絵本をご紹介します。
1986年にアメリカで出版されて以来ベストセラーとして多くの親に読まれてきた、「LOVE YOU FOREVER(ラヴ・ユー・フォーエバー)」。アメリカ人作家のRobert Munsch(ロバート マンチ)氏の作品です。この作者の事を調べていて驚いたのですが、彼とその妻は2度の死産を経験していて、自分たち自身の子供には恵まれなかったそうなのです。夫妻は3人の養子を迎えたということですが、死産で亡くした2人の赤ちゃんの事を悼んで歌っていた歌をもとにこの絵本の物語を作られたということです。
確かにこの作品の裏話はとても悲しいものですが、絵本の内容は母親の無償の愛に溢れていて、いつ読んでも共感で涙が浮かんでしまいます。
【あらすじ】
お母さんが産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこして歌います。
『I'll love you forever, I'll like you for always. As long as I'm living, My baby you'll be』
そんな小さくはかなかった赤ちゃんんもどんどん成長し、お母さんの言うことを聞かなかったり、何を考えているのか分からなかったり・・・そして、気が付くと社会人になって家を出ていきます。でも、どんなに成長しても、お母さんは夜になると歌います。『I'll love you forever...』と。そしてそんなお母さんも年老いて・・・
あらすじを書きながらも、自分の今の育児の段階と、将来の我が子達のことを想像してまたじーんときてしまいます。
義母はこの本を贈ってくれるにあたって、表紙の裏の端にこう記してくれていました。
『This sums up being a parent! Enjoy!(これが「親になる」ということよ!楽しんでね!) 』
うん、まさに納得です。
私が初めて読んだのはまだ息子が産まれて間もない頃だったので、読みながら「そうかぁ、もう少し大きくなったらこんな風になるのかぁ」と漠然と思っていました。それから、息子が2歳のイヤイヤ期を迎えた頃に読むと今度は、「うん、いままさにこの状態!イヤイヤ期はユニバーサルなのね」と共感しきり。そして今は5歳なので、ちょうどこの状態の少し手前ですね 笑↓
いつ読んでも共通して言えることが、子供にどんなに腹が立っても、イライラして不可解に思っても、やっぱり一日の最後には穏やかな心で愛情たっぷりに『I love you forever』とささやかずにいられないということです。世の中の多くのお母さんたちが、子供のイヤイヤ期や反抗期に手を焼かれているかと思いますが、きっと夜になって子供が寝付いたその寝顔を見て、「やっぱりかわいいなあ」と思っている事と思います。この絵本はまさにその気持ちをストーリーにのせてくれたようなものです。
私はこの本に出会えて本当によかったなぁと思っています。将来、我が子達が親になるときには、義母がしてくれたようにページの端にメッセージをしたためてプレゼントしてあげたいなぁと密かに思っています^^
ただ、一点、注意事項が・・
私の手元にあるのは、イギリス版として以前出版されていたもののようで、絵がAnthony Lewisさんによるものなのですが、現在アマゾンで取り扱いのあるのは別バージョンのみのようです。しかも、挿絵だけでなく中の文章も若干変わっているようで、その変わっている部分でマイナスのレビューを付けられている方もいるようです。というのも、私の持っているバージョンでは、子供が大きくなってからはお母さんはそっと子供の部屋に入ってほっぺにキスをしているだけなのですが、現行バージョンでは、大人になった子供をお母さんが抱っこしてしまっています。また、年老いたお母さんを息子が抱っこしているシーンもあります^^;。このページでちょっと「えっ?!」と引いてしまう人もいるみたいですね。確かにこれは不自然・・・。でも、残念ながら現在はこのバージョンしか取り扱いがないみたいですね。
- 作者: Robert N. Munsch,Sheila McGraw
- 出版社/メーカー: Firefly Books Ltd
- 発売日: 1986/10/01
- メディア: ペーパーバック
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上記の場面がどうしても引っかかる方には不評のようですが、それでも評価は総じて好評価になっていますので、やっぱり絵本のストーリーに共感される方が多いいんでしょうね。使われている英語も簡単な文章ですので、是非新米ママさんへのプレゼントにいかがでしょうか!?
読んでくださりありがとうございます。
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