心配性ママと英国人夫の国際結婚・育児日記

心配性でおっちょこちょいな私と、そんな私に耐える年下英国人夫、やんちゃな子供たちとの、日本での国際結婚・育児日記です。

イギリス語学留学:カルチャーショックベスト3

今から15年ほど前、イギリス・オックスフォードへ9か月間語学留学をしていました。(注:オックスフォード大学ではなく、オックスフォードにある語学学校です^^;)

 

当時私はすでに社会人。でも、学生の頃、勇気がなくて叶えられなかった「留学をする」という夢をどうしても諦められず、思い切って仕事を辞め、飛び込んでみることにしました。イギリスを選んだのは、当時の仕事で若干イギリスと関わることがあったからです。

 

超心配性で石橋を叩いて渡るタイプの私、渡英前には本やネットであれこれリサーチはもちろんのこと、少しでもイギリスに馴染んでおこうと、イギリス映画のDVDをたくさん観ていました。

 

そのお陰かどうか、渡英後しばらくは、生活様式という面でのカルチャーショックはほとんど感じず、ちょっと不思議だなぁと思うことでも、「まぁそんなもんかぁ」という程度だったのですが、留学生活も長くなるにつれて、ヨーロッパからの友人も増え、彼/彼女らと行動を共にするなかで、カルチャーショックと感じる場面に出会いました。そのなかでも特に私の心に今でも残っているカルチャーショックベスト3をご紹介します。

 

1.自分の言葉に責任持たなくてもいい?!

 普通は逆ですよね(笑)。これを言われたのは、ハンガリー人の友人からでした。生真面目だった私。「明日の夜空いてたら出かけようよ」「今週の日曜、パブでライブしてるから聴きに行こうよ」という軽いお誘いに、「えっと、どうしようかな。その前に済ませないといけない用事があるから、間に合うかなぁ・・・。」と言うふうに、よく歯切れの悪い返事をしていました。別に行きたくなくてそう言ってた訳ではないんです。ほんとに当日時間通りに行けるかなぁ、と単純に迷ったり心配したりしてただけなんです。行けると言っておいて後から断るのは失礼だと思って。そしたらある日、この友人に「もうっ!100%無理じゃない限り、深く考えずにOK!って言えばいいんだよ。そんなに自分の返事に責任持たなくてもいいのよ!無理になったら後でそう言えばいいだけなんだから。」と言われたんです。私が良かれと思って、生真面目に返答していたことで、場の雰囲気を盛り下げていたということに初めて気づかされました。(もちろん、お誘いの内容や状況によっては無責任な返答はしてはいけないと思いますが!)それ以降、軽いお誘いには軽くOK!と返事するように心がけるようにしました。そうしたら不思議なことに大抵、スムーズに事が運んで、予定通りに行けることが多くなったんです。ポジティブな返事をすることで、自分自身も前向きになれた気がします。指摘してくれた友人に感謝です。

 

2.自分の英語が通じないのは相手(ネイティブ)が悪い?!

 これは、語学学校で知り合ったスペイン人の言葉です。彼女曰く、アメリカに旅行したときに、レストランで英語が通じなかったそう。それに対して、彼女は「外国人の私が一生懸命英語で話しているのに、それを理解しようと努力しない向こうが悪い!」とのこと。私の中には全くなかった考え方に、まさに目からウロコでした。私を含む、大抵の日本人は、海外で英語が通じなかったとき、「やっぱり日本語発音がだめなのかしら、英語の発音難しいわぁ。」とちょっと弱気になるのではないでしょうか。そして、あまり通じないと分かると、物怖じして益々言葉数が減ってしまう、という・・・。このスペイン人の彼女はなかなかの個性派だったので極端な例かもしれませんが、「こちらが頑張って勉強してあなたの国の言葉を話してあげているんだ」という考え方を頭の片隅に置いておくと、心なしかいつもより胸を張って英語で話しかけられるような気がするんです^^。通じないからって、自分を卑下することないなぁって。外国人に英語を話すのが苦手な方に、この考え方、是非お勧めします 笑。

 

3.約束の時間は会う時間じゃない?!

 これは当時、友人間で「イタリア時間」と呼んでいました 笑。(私の出会ったごく少数のイタリア人の例ですので、心外だと思う方がいらっしゃったらすみません)留学当時、よく一緒に出掛けていたのは、ハンガリー、スイス、イタリアからの友人たちでした。そのなかでもイタリア人の友人たちは、いつも陽気で、気さくで、みなとてもいい人たちだったんですが、、ただ、時間の感覚がちょっとおかしかったんです^^;。例えば、みんなでパブに行こう、という話になり、「じゃ、18時集合ね」といいます。でも、もちろん18時には現れません 笑。彼女たち曰く、「18時集合と言われたら、18時に家をでる、という意味だと思ってる」と。日本だと当然受け入れられないですし、この考えに全く賛同しないんですが、なんというか、このおおらかさに圧倒されました。彼女たちはずっとそんな感じで生活してきて、なんの不都合も感じてきていなかったようなんですよね。道を歩く時も、私が大股でせっせと歩いていたら、「そんなに目の前だけを見て歩いていたら、素敵な出来事を見逃すかもしれないわよ~」っと言って、ルンルンと歩いている彼女たち。なんだか、毎日ついせかせかしてしまう自分が、逆に一日を無意識に過ごしてしまっているような気にさせられました。約束の時間に現れないなんて、私としては言語道断ですが、一刻一刻を自分のペースで進めていけるおおらかさは少し取り入れてみたいなぁ、と思ったものです。(注:ちなみにイギリス人は基本的にせっかちです。子供が産まれるまで、夫と出かけるときは常に小走りでしたから 笑。)

 

留学期間は9ヵ月間でしたが、私という人格と人生の大きな転換期になったとても充実した9か月間でした。でも、実はこの時出会ったのはほとんどヨーロッパからの留学生ばかりで、イギリスのカルチャーショックはというと、夫と結婚してから経験することになるんですが・・・。その話はまたの機会に!

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